2006年03月11日


*前章「カナダの国から 2003 〜出会い〜」を読んでない方はココからどうぞ。

ル〜ル〜ルルルル〜。

その夜は久々にお酒も入り、とっととオゴラレ逃げするつもりが
不覚にもすっかり話し込んでしまった。
その男は会社の同僚と一緒に来てたが、私と同じく見失ったらしい。
(ホントかぃなー!?・・・まぁええわぃ、そんなこたぁ。)

「ところでなんで私が日本人って分かったのさ?」と彼に聞いてみた。

「だってキミのそのヘアスタイルや顔立ち、日本人だってすぐ分かるよ」
と彼は返した。

あ゛。そういえば数日前に日系の美容院に行ったばかりだわ。
「日本で流行のヘアスタイルにして下さい!」って
置いてあった日本のヘアマガジンを片手に叫んでたわ!


((ふん、それにしてもおぬし、リサーチ済みときたか。アヤシ度90%じゃ。))

ご存知ここカナダには日本人がウヨウヨいる。
イギリスからカナダへ引っ越してきたときは
あまりの日本人の多さに腰を抜かした。
そりゃもちろんイギリスにだってたくさんいるさ。
けど、あーた、ケタが違うよ、ケタがさ〜!


なのでカナダ人にとって日本人はファミリア人種。ワーホリもあるしね。
そしてアジアの中でも日本人は特に見分けがつけ易いルックスを
しているらしい。
(そういえばそうだ。私も日本人だけ見分けつくしな。)

アヤシ度は高いままだったが、その男との会話は思いもよらず楽しかった。
なぜなら笑うツボが似てて何だか妙に気が合う。


ちょうどお気に入りのダンスミュージックが流れ始めた。

「踊ろ!」

((え゛〜〜〜!))

返事をする間もなく彼は私の手を引き人ごみへ。

気付いたら私はその男とダンス、ダンス、ダンス!!
・・・・となったかどうかはご想像にお任せする。(なったんやんかぃ!)



((((酒は魔物だ。))))



でもなぜか本当に不思議と警戒心がなかった。
エロい目をギラつかせてるわけでもないし(考え杉)
ごくごく普通の青年。(青年だって、、、。)


そんな中、時間もぼちぼち終わりに迫り、
友達とワリカンタクシーで帰ることになってた私はバイバイの挨拶をした。

「今夜は楽しかったわ〜、ほなまた!」

すると彼が、

「ボクもとても楽しかったよ。ありがとう!
今度またヒマなときにでも一緒にコーヒーでもどう?
これ、ボクの番号。いつでもかけてよ。
良かったらキミのも教えてくれるかな?」


出た出た!定番。来るとは思ったが
まさかこんなに典型バージョンで来るとはね。

がっ!

ここで私には電話番号を教えるにあたりひとつのためらいがあった。

それは・・・・


【実は私にはデートしてるカナダ男がいたのだ!】
<<<<衝撃の告白!>>>>  どこがじゃ。

((いや、待てよ、デートしてるだけでまだなんも進展しとらんしな。
二兎追うものは一兎も得ずというが、まだ二兎追っとらん。
そう、これはお友達としてだ、オ・ト・モ・ダ・チ!!))

と勝手な言い訳を自分に言い聞かせながら、私は番号をあげた。
いや、いつもはしないのよ、こんなこと。←くるしい
マジでね、また会ってもいいかも?と思ったのさその瞬間は!←ぐるじい

そしてその夜、私はストレスを発散した満足感からか
深い眠りについたのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その夜から10日ほど経った頃か、電話が鳴った。


「やぁ、元気?ボクのこと覚えてる?ジェイムスだよ。」

((ジェイムス?誰や?))

「あの〜?どなたでして?間違い電話では?」と返す私。

「ジェイムスだよ、ほらこないだナイトクラブで
一緒にダンスしたの覚えてるかな?」

((あぎゃぁ〜〜、あの男の名前ジェイムスだったっけー?
おぃおぃ、私ってば名前ぐらい覚えてろっつーの!!))



((((酒は本当に魔物だ。))))



「今日少し時間あるかな?コーヒーでも飲みに行こうよ」と誘う彼。

正直ホントにそんとき「もう一度会いたいぞ!」と思いがけず思ってたのさ。
(だったら名前ぐらい覚えとけ、タコ!)


デート君のことが頭によぎった。・・・・・・が、ホントよぎっただけだった。(-_-;)


1時間後、ジェイムスと待ち合わせてカフェに入った。
ナイトクラブで見た彼の顔とは違った昼の彼の顔がそこにはあった。

((あら、あらら〜、けっこうなかなかタイプじゃないのさ))
           ↑→スケベオヤジ入ってます←↑
ってかもっと前に気付けよ。
 

このとき何を話したか今でもハッキリと鮮明に覚えている。
この健忘症のワタシがだ!!!
それくらいそのときの彼の表情が印象的で話してて楽しかったのだ。

楽しいときほど時間の経つのは早いもんだす。
そろそろ切り上げなくてはいけない時間になってた。
そしてなんとなく後ろ髪が引かれるような思いで席を立ちバイバイした。


「楽しかったよ、じゃ、またね。」と握手。


この「またね。」がもう二度とないだろうと、
この瞬間は予想もしなかった。

なぜなら私はまもなくしてそのデート君と
真剣に交際を始めていたのだ。

数日後、ジェイムスから「また会おう」と電話があった。
すごく元気な声だった。

それでも私はちょっと心が痛みながらも
「もう会うことはないと思う」といった。
彼の声が落胆の声に変わった。そして、じゃあと電話を切った。


それから彼は二度と電話してくることはなかった。



次回の続編は「カナダの国から 〜運命〜」です。乞うご期待!

・・・・え?引っ張りすぎ?


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